田宮緋紗子さんの写真

【リスト音楽院留学ピアニスト】ピアノの練習方法とは…?ピアニスト 田宮緋紗子 [アーティストインタビュー Vol.7]

相愛大学音楽学部音楽学科ピアノ・アドヴァンス課程を首席で卒業し、ハンガリー国立リスト音楽院にて研鑽を積んだピアニスト「田宮緋紗子」さんにインタビューしました。

留学時代のお話やピアノ練習方法など、さまざまな質問をさせていただきました。

田宮さんには、SHAREMUSICAから演奏依頼していただけます!

Youtubeでは田宮さんの演奏と一緒にインタビュー全編を見ることができるので、是非ご覧ください!

経歴について

―― はじめに、自己紹介と経歴について聞かせてください。

相愛大学のピアノアドバンス課程を卒業してから、桐朋学園大学院大学に進学して、修士を取ってから、ハンガリーのリスト音楽院に入学しました。

―― 好きなピアニストはいますか?

クリスティアン・ツィマーマンとイゴール・レヴィットです。

―― どういう部分が好きなんですか?

音が魅力的で…中学生くらいの時からずっと大ファンです。

1人で初めて行ったコンサートが、クリスティアン・ツィマーマンでした。

ピアノを始めたきっかけ

―― ピアノはどういうきっかけで始められましたか?

私の母が幼少期に数年ピアノを習っていたらしく、祖父母の家にピアノがあったんです。

そのピアノを私が行くたびに弾いて遊んでいたらしく、3歳の誕生日に祖母がピアノをプレゼントをしてくれて、
それが私のピアノを始めたきっかけになります。

ハンガリー留学のきっかけ

―― 留学のエピソードについてお聞きしたいんですけど、留学した理由はなんですか?

ヨーロッパで勉強したいっていうのはずっと漠然とあったんですけど、なかなか準備だとか大変で、決断できなくて、
ずっと日本の大学院に行ったりとかしていました。

やっぱり勉強を重ねるにつれて、どんどん西洋の文化とかに触れたいなっていう気持ちが大きくなっていって、後悔したくないなっていう思いで留学に行きました。

―― 何歳で留学されたんですか?

25歳の時ですかね。

―― 留学に行って良かったことはありますか?

良かったことは本当にたくさんあって、本当に楽しくて、毎日が宝物みたいな日々だったんですけど、

一番良かったなって感じるのは、すごく自分の価値観が明確になったことだと思っています。

本当に新しいものに触れる機会っていうのがたくさんあって、新しい経験をすることも多くて。

そういう中でそれを受け入れたりとか、これは違うなって考えたりとかする、内省の時間みたいなのがすごく長くあって、それによって自分の価値観みたいなものが明確になったことが良かったことだなと思っています。

―― ありがとうございます!

ピアノの効果的な練習方法について

―― 練習方法を聞きたいんですけれども、今持ってる課題に対してどういう練習方法をしていますか?

ここ最近ずっと本当にピアノを弾く上で、これからずっと課題なのかなって思うところが「楽器を鳴らすこと」ですかね。

「どんな楽器でも鳴る音を作ること」ということかなと思っています。

その課題に対する練習方法っていうのが、同じ音をずっと弾くんですけど、弾くたびに体の使い方とかスピード感とかを変える。

自分が一番鳴る音を、音が鳴る条件みたいなのを見つけることを意識して練習しています。

―― ありがとうございます。効果的な練習方法は何かありますか?

曲のイメージを膨らませる、この曲をどういう表現で弾きたいかとか、どういう音色で弾きたいかとかを考えて、それに近づけるための練習が効果的かなと思います。

―― ありがとうございます。(1日に)どのくらい練習していますか?

練習時間は、学生の時みたいにずっと練習できるっていうことはやっぱり難しくて、仕事もありますし…

なので、本当に日によってですけど、お休みの日とかは6〜7時間弾いていることもあります。

練習中に集中力を保つためにしてること

―― 練習中に集中力を保つためにしてることってありますか?

やっぱりどうしても (集中力が) 切れちゃうので、休憩を挟むことに加えて、

同じ練習方法を繰り返すではやっぱりつまんないじゃないですか。

なので色々な視点から練習する、(リズム練習など)いろんな練習方法で、ちょっとずつ練習しています。

音楽活動について

―― 今はどこを拠点に活動されていますか?

基本的に関西です。

―― どういう仕事が多いですか?

やはり伴奏とかが主ですかね。

オーディションの伴奏だとか、コンクールとか、ソロリサイタルの伴奏とかが多いです。

知り合いが紹介してくれたりとか、弦楽器のお友達が友達が伴奏者探してるからっていうので、紹介してもらったりとか紹介が多いです。

今後の活動について

―― 今後はどういうふうに活動していきたいですか?

今後もやっぱり伴奏とか室内楽とか、力入れていきたいなと思っています。

室内楽ってかなり人数がいる(必要)じゃないですか。
ピアノカルテット、クインテットなんですけど、やっぱりそういった演奏会とかもできたらなと思っています。

子供達や演奏家を目指す方に向けたメッセージ

田宮緋紗子さんの写真

―― 最後に子供達や演奏家を目指す方に向けたメッセージやアドバイスがあればお願いします!

練習も大事なんですけど、自分の知らないことは伝えられないというか

本当に多くの経験をしたり、いろんなものを見たり、いろんな人と話したりすることで、

いろんな感情を知ることとか、感覚とかを身につけることが、本当に大事なことかなと思っているので。

経験してほしいです。たくさん。

それが音楽に繋がると思います。


田宮さん、この度はインタビューに真摯にお答えいただき、誠にありがとうございました。

田宮さんの素晴らしい音楽観や練習方法について詳しく聞かせていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。
これからのさらなるご活躍を、心よりお祈りしています。

また機会がありましたら、ぜひお話をお聞かせください。応援しています!

田宮さんには、SHAREMUSICAから演奏依頼していただけます!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。