サクソフォニスト 船迫真衣 [アーティストインタビュー Vol.3] サックスを始めたきっかけ・本番の日のルーティンや現在の活動についてお話をお伺いしました。
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「音楽で日本を盛り上げる」というミッションのもと、SHAREMUSICA運営チームが毎月行うアーティストインタビューの第三回が、2024年9月11日に行われました。
第三回は、奈良県を中心に関西で活躍するサクソフォニスト船迫真衣さんにインタビューを行い、ピアノを始めたきっかけや練習方法、趣味など…さまざまなお話を伺いました!
Youtubeでは船迫さんの演奏と一緒にインタビュー全編を見ることができるので、是非ご覧ください!
(この記事では、YouTube動画では深く触れていない、船迫さんの楽器・本番の日のルーティンなどについて詳しく紹介しています。)
経歴について
―― はじめに、自己紹介と経歴について聞かせてください。
奈良県の立高円芸術高等学校音楽科卒業しまして、相愛大学音楽学部を特別奨学生に推薦で入学後卒業し、同じく大学院の修士課程を2021年度に修了しました。
―― ありがとうございます。サックスを始めたきっかけは何だったんですか?
10歳の頃から(楽器を)手にしまして。
きっかけは…
歳の離れた兄と姉がいまして、二人とも吹奏楽部に入っていて、コンクールとかコンサートなどに、小さい頃によく見に行ってたんです。
その時にサックスがすごい魅力的に感じて、ずっと(吹奏楽部に)入りたいなっていうのを夢見てました。
小学校の時に、学校のクラブ活動の中に「吹奏楽クラブ」っていうのがあったので、
私も兄と姉の後を追う形で吹奏楽クラブに入ったんですが、そこでサックスを選ぶことができて、それからもうずっとサックスをやっています。
憧れのサックス演奏者は?
―― サックスを始めた頃など、憧れていた人はいますか?
歳の離れた姉がちょうど高校生の頃、姉の同級生のサックスをやっている友人に、
私がサックスを始めたものだから、先駆的に活躍されている須川展也(スガワノブヤ)さんのCDを焼いていただいてプレゼントしてもらったことがあって。
それを聴き始めた時から、須川さんがやっぱり憧れで。
昔の楽器ケースにもサインがあるくらいの…(笑)
須川さんが当時からずっと憧れです。
―― そうだったんですね。ありがとうございます。
最初の演奏会で演奏した曲
―― 一番最初の演奏会で演奏した曲を覚えてたりしますか?
音楽科の入試に向けて試験曲をしたのが、ソロの専門的なクラシックのサックスのオリジナルが初めてで、そのときに演奏したのが、
プラネルさんの「プレリュードとサルタレロ」
という曲で大体2,3分くらいの小品なんですけど、それを初めて中学校3年生のときにやりました。
船迫さんが使用しているサックスについて
―― 少し話が変わるんですけど、船迫さんが使用しているサックスについてお聞きしたいです。何年に作られたものとか、どこで作られたのか…などわかる範囲で大丈夫なので教えてください!
これは製造番号が書いてあるんですけど、大体最近です。
2010年ぐらい。本当に20年もたってない比較的新しい楽器ですね。
―― ありがとうございます!楽器に刻まれている模様って何の模様なんですか?
これ何の模様なんですかね…(笑)
百合の花かな…。
―― これは全てのサックスに入っている模様なんですか?
この、セルマーのシリーズ3 「ジュビリー」という楽器なんですけど、このモデルは全てこの模様なんだと思います。
シリーズ2とかだと、また柄は違うみたいです。
―― へぇー。なるほど。
これ百合の花の模様じゃなかったらごめんなさい…。
本番の日のルーティン
―― 本番の日のルーティンなどはありますか?
本番の日ルーティンは、あんまりないんですけど……
高校の試験で吹く時になんか楽器の調子が、良くなくて。
押さえるところとかが、くっついたりとかそういう調子が悪くて、うまくいかなかったことがあったんです。
そこから、自分の気持ちも演奏技術も大事だけど、やっぱり「楽器」があってこそやなぁと痛感して。
その経験から(本番の)前日に楽器を磨いたり、不備がないかとかを確認するようにしています。
―― ありがとうございます。「くっつく」っていうのはどういうことなんでしょうか、、?
湿気で、(押さえるボタンが)離れなくなるんですよ。
指を離しても、くっついてしまうとそのまま音に反映されてしまうので…
―― なるほど。そうなんですね!
船迫さんおすすめのリード
―― 私は(管楽器出身ではないので)分からないのですが、おすすめのリードなどはありますか?
これはもう本当好みになるんですが、私が使ってるのはダダリオ社のレゼルヴというモデルを使っていて、かれこれアルトサックスは(リードを)変えずにきています。
色々試しはしたんですけど、結局これが私は合ってるていうか、楽器とも合ってるし、吹き易いなという感じはあります。
クラシックの方には、レゼルヴかバンドーレンというのがよく使われるんですけど、サックスはクラシックと一方で、ジャズとか別の世界もあるからそういった方は全然違うモデルを使われます。
さまざまですね。
―― 教えていただきありがとうございます。
現在の音楽活動について
―― 現在はどこを拠点に音楽活動されているんですか?
地元が奈良なので、奈良を拠点に関西で活動しています。
―― ありがとうございます。どういったお仕事が多いですか?
色々自分で企画したりするのが、フットワーク軽くなってきて楽しいことの1つになってきているので、自主公演もありますし、
あとは、1人で依頼を受けることも最近増えつつあって、CDを持っていくこともあったり…
最近は何度かお声がけいただいて、船の中で演奏させてもらう船内イベントに出演させてもらったり、ソロのお仕事もちょっとずついただきながら、
サックスのカルテットグループ「シャルール」での自主公演やイベントなど色々やっています。
今後の音楽活動について
―― 今後はどういう活動をしていきたいですか?
今やってることを継続していきたいなっていう気持ちが強いです。
自主公演で、色んな演奏会を考えて、お客さんに楽しんでもらいたいなっていうのを大事にしながらやりつつ、
去年ぐらいから、YOUTUBEアカウントを作ってちょっとずつ(動画を)アップしています。
少なからず色んな人が見てくれだして、1万回くらい(再生回数が)取れているものとかもあります。
目に見えないより距離感で聴いてくださる方もたくさんいらっしゃるんやなっていうのが、数字でちょっとずつ感じて。
そういうのも継続的にアップして「喜んでもらいたいな」っていうのを引き続き、これからもやりたいなっていう感じです。
―― ありがとうございます。
子供達や演奏家を目指す方に向けたメッセージ
―― 最後に子供達や演奏家を目指す方に向けたメッセージやアドバイスがあればお願いします!
私が言うのもおこがましいのですけど、自分が楽器を手にしたときには、やってみたいなっていう興味とか…
実際音楽が一番勉強の教科でも好きだったし、(音楽が)好きとか興味あるなっていうのから始めたのがきっかけで。
でも、それを専門的にいざやると、もちろんしんどいことの方がいっぱいあるし、何回も心折れそうになったりとか、自分の中ではいろんな思いをしてきました。
そういう時って…私は楽器を嫌になったことはないんですけど、そう思うこともきっとあるとは思います。
だからこそ最初に感じた ”好き” とか、そういう音楽を愛することを忘れないで、自分が楽しくやるのがきっとお客さんとか、聴いてくださる人に楽しいって伝わると思うから、そういう思いをずっと大事にしてもらえたら良いなと思っています。
―― 素敵なメッセージをありがとうございます!
船迫さん、この度はインタビューにご丁寧にお答えいただき、誠にありがとうございました。
船迫さんの素晴らしい音楽観やお考えに触れることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
これからのさらなるご活躍を、心よりお祈りしています。
また機会がありましたら、ぜひお話をお聞かせください。応援しています!
この記事でご紹介できなかった部分に関しては、インタビュー動画の方でご紹介しています。
もし良ければ、ご覧ください!
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